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コーヒー党宣言 フランチャイズの本道は消費者への忠誠心
2021/8/28 

1973年12月1日コーヒー党の機関誌「珈琲共和国」より
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珈琲共和国も本号をもって24回目の発行日を迎えました。月刊で途中一度合併号がありましたから、これで第3年目に入った訳です。
お気づきの方もいらっしゃるかと思いますが、本欄のタイトルを今回より再び「珈琲野郎のコーヒー党宣言」から「コーヒー党宣言」に戻し、筆者も(株)日本珈琲販売共同機構(日珈販)の代表者という立場から執筆すべく肩書きも入れさせて頂きました。
それというのは、ほんの内輪だけのために「プチぽえむ」という名前で始めた本紙が、この号ではついに発行部数6000部(有料購読者数2000名)に達し、関係業界でも非常に注目を浴びるように成長し、面白半分の態度ではものを書くことができなくなったからです。
もちろん、今まででも無責任な態度で書いてきたのではありませんが、いっそうエリを正して書くべく、筆者の気持ちをより引き締めるためにそうさせて頂いた次第です。

【消費者も選別能力を】

さて、先月号では私はフランチャイズシステムがメーカーや卸問屋の手でやれるものではないということを述べました。そこで今回は少しフランチャイズのあり方について述べてみたいと思います。
一般の読者のみなさまはそんな商売の内部のことなど興味がないとお考えになるかもしれませんが、実のところ資源不足が深刻な問題となりつつある今日、一般大衆の方々がフランチャイズの本質というものをよく理解し、そのシステムによって売られる品物を選別して買わないと、粗悪品を高く買わされる結果になります。
だから、コーヒー党の皆さんは、これからいろいろなコーヒー業界のフランチャイズと称されるものが皆さんの前に現れるでしょうが、フランチャイズだから全て美味しいコーヒーが飲めるのだと盲信しないで、よいフランチャイズの機能を果たしているフランチャイズを選別してコーヒーを飲み、コーヒー豆を買ってもらいたいと思います。
もちろんその選別の対象として日珈販のぽえむ・まごころチェーンも例外ではありません。

【フランチャイズのあり方】

フランチャイズシステムとは、本来小売店(末端販売店)の一番都合のよいシステムなのです。すなわち、その加盟店では原則として全店同一の商品を同一の価格で売り、独占的商品を設定して競合を避けているのですから、当然その商品については一般消費店はいやが応でも店の指示する価格で買わされます。また、問屋やメーカーは商品をドシドシ売りたくてもその商圏内にある店は加盟店一店しかなく競合させて売るわけにいきませんから、普通の販売システムと違って売上の拡大を強力に促進することもできません。
このように、メーカーや問屋や消費者に不都合にみえるシステムが、何故取り入れられ急速に発達しようとしているのでしょうか。
それはどうしてかといいますと、この不都合なシステムがフランチャイズの本部のモラル如何によってはメーカー・問屋・消費者・そして販売店の4者みんながプラスになるようなシステムに変わるからなのです。言いかえれば、それこそフランチャイズシステムの本来の機能であるということなのです。
それはどういうことかと申しますと、拘束力の全くない自由な市場ですと、自由競争等が行われます。
それは確かに消費者に安く品物を提供するということで大きなプラスがあります。しかしその反面、マージンの低下による販売店の経営悪化の外に、メーカーサイドにおいても、みせかけの値下げ競争に走る傾向があります。たとえば、何割引とか称して売っているものが、元々低価格で売るために作った低級品であるというようなことです。
公正取引委員会が、再販価格維持制度の撤廃と同時に廉売規制に乗り出したのはそういうことなのです。
我々コーヒー業界もコーヒーという一見識別のなし難い商品を扱っているだけに、価格競争を低品質、低価格品を混入することによって解決しようという動きが主流を占めている訳です。
焙煎業者だって本当は、そんなものを売りたくないのですが、値段で競争させられるので仕方なくくず豆を混ぜて売っています。日珈販では、よい品質の豆を消費者に提供するためにフランチャイズシステムを導入し、消費者たる皆さまコーヒー党の支持により急速に展開しつつある訳なのです。

※アーカイブス公開に関しまして:こちらの機関紙アーカイブスには、非常に時代を感じる内容を伴う文章や、今では不適切と思われる表現も含まれている場合がございますが、なるべく原文のまま公開して参ります。お気づきの事やご感想など当ホームページの連絡先よりお寄せ頂ければ幸いです。宜しくお願い致します。(コーヒーハウスぽえむチェーン本部)

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